本システムの特徴

〇システム導入前
・全ての資料を手作業で作成しているために、雑務が多く、資料の整合性が取れない
・計画外の情報がとれないため、ケアマネージャに利用者の現状を報告する根拠がない

〇システムを導入後
・サービス計画書とサービス提供票を入力することで、すべての資料が自動作成されるようになります
・スタッフは都度資料を作成する必要性から解放され、資料間の整合性もとれます
・計画外のサービス提供情報が作成され、ケアマネージャにサービスの見直しを提案するための資料である「サービス計画表素案」を自動で作成できます

このように、自動生成される資料が大幅に増えることで、スタッフが雑務から解放されるようになりましら。
また、サービス提供票がすべて実績通りに修正されているため、その実績をケアマネージャに報告することで、翌月以降の計画がより運用実態に近い形であらかじめ作成できるようにもなります。

〇業務(書類)一覧
 サービス計画書
 サービス計画書素案
 サービス提供票
 日課表
 シフト表
 サービス実施記録(介護保険)
 生活支援サービス実績一覧作成
 計画外サービス呼び出し履歴記録
 計画外サービス提供実績
 生活支援サービス集計表
 介護保険請求(国保連)
 介護保険請求(個人負担)
 生活支援サービス請求
 有料施設請求

〇当事業による期待される効果
当社ではシステム導入後以下の効果の報告を受けています。

1)利用者の潜在的なニーズを把握できる
利用者は日常生活においてどのような時に不自由を感じるのかに関して、自身でも把握できない場合が多々あります。
具体的には以下のような場合があります。

・薬は飲めるけど、どの薬を飲んでいいのかわからず、体調を崩したりする
・うまくトイレに行けず、失禁、下着の汚染などが多々あり、おむつを使用することになる
・入浴はできるが、自分で体が洗えなかったりで、いらいらしたりしている
・通院はできるが、医師に何を言われたか覚えていない
・掃除は自分でできるというが、掃除機が使えなかったり、ごみをためる

このように、直接利用者と面談しても、実際の日常生活の状況がわからなければ、本来必要なサービスを把握することは難しいのが現状です。
当システムにより、計画以外のサービスを依頼された回数、内容を確実に把握できるようになることで、利用者の潜在的なニーズを把握できるようになります。

2)介護現場の労働意欲改善
 サービス計画書とサービス提供票(共にケアマネージャより提供される)を本システムに入力することで、すべての資料を簡単に作成することができるようになります。
これにより、雑務が劇的に削減され、スタッフの業務が明確化されることで、以下のような効果が期待できます。

①働き甲斐の改善
・スタッフが自分の業務に専念でき、気持ちよく働ける環境が構築されることで
  ⇒モチベーション向上
  ⇒達成感
  ⇒高い目的意識
  ⇒サービスの質の向上
  ⇒利用者に喜ばれる
  ⇒自信
  ⇒キャリアアップ

・スタッフ間のミーティングなどでの情報共有が可能になることで
  ⇒良い意味での競争心
  ⇒強い組織

②働き方の改善
 ・スケジュールが「見える化」し、柔軟なシフト勤務表作成が可能になることで
  ⇒柔軟な働き方が可能
  ⇒復職できる安心感
  ⇒育児、介護休暇にも対応
  ⇒安定雇用確保

※介護の仕事に就く理由「やりたい仕事」39.7%と最上位、やめた理由最上位「結婚・出産・育児」で31.7%(社会保障審議会介護保険部会平成28年6月3日)

③生産性向上による報酬の改善
 ・インセンティブ報酬制度により、
  ⇒報酬増につながる
  ⇒常にサービス改善が可能
  ⇒継続的な報酬増が見込める